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文献詳細

雑誌文献

臨床外科55巻2号

2000年02月発行

特集 イレウス診療のupdate

治療

イレウスの保存的治療と手術のタイミング

著者: 進藤勝久1

所属機関: 1近畿大学医学部堺病院外科

ページ範囲:P.189 - P.192

文献概要

 niveauがあれば開腹の適応と考えた時代から,緊急性がない限り保存的治療で乗り切ろうとするイレウス治療の時代へと変遷してきた.その反面では複雑性イレウスの質的診断にこだわるあまり,早期治療の時期を失して重篤な合併症を引き起こしている.手術のタイミングには刻々と変化するイレウスの状況をよく観察して,判断を誤らない実力が求められている.他方,単なる癒着性イレウスでは根気の良い積極的な加療が求められている.通常,そのような保存療法では発症4日目と積極的治療開始4日目に手術適応の判断をする.しかし,4週間以上も絶食にしていたり,保存療法が4回目になる場合には待機手術を行う.その保存的治療の要領は確実な初期治療と効果的な維持療法にある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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