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文献詳細

雑誌文献

臨床外科55巻2号

2000年02月発行

文献概要

特集 イレウス診療のupdate 治療

イレウスに対する手術術式の選択

著者: 高島茂樹1 上野桂一1

所属機関: 1金沢医科大学一般消化器外科

ページ範囲:P.193 - P.198

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 機械的イレウスの治療に際して,保存的治療の限界を見極め,手術のタイミングを逃さないことはもちろんであるが,いったん手術療法を選択した場合には適切な手術術式によって原因を確実に除去し,術後の再癒着による再発を防止することが大切である.イレウスの原因や病態は多彩で個々の症例に応じた術式を選択する必要があり,未だいくつかの点で議論がある.本稿では教室で経験した909例の解析から術式選択上の問題点,すなわち皮膚切開法と癒着剥離法,癒着完全剥離と限局的剥離の選択,単純性イレウスの原因による対応策,絞扼性イレウスにおける腸切除の適応と切除範囲,バイパス手術の功罪,腹腔鏡下手術に対する考え方,さらには再イレウス発症の防止策などを取り挙げ,私見を述べた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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