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特集 イレウス診療のupdate イレウスノート
イレウス管の挿入法
著者: 近藤泰理1
所属機関: 1東海大学医学部付属東京病院外科
ページ範囲:P.205 - P.208
文献購入ページに移動 イレウス管挿入の前に患者と家族に標準的な治療方針を説明し,同意を得る.X線透視台上に患者を背臥位とし,イレウス管先端が胃内に挿入されたところでガイドワイヤーを進める.ガイドワイヤー先端を幽門輪から十二指腸下行脚にまで挿入する.イレウス管を十二指腸下行脚からトライツ靱帯を越えた上部空腸からできるだけ遠位側まで進める.幽門輪通過が困難な場合は内視鏡を併用する.バルーンを膨らませ,ガストログラフィン®を少量注入し,X線透視下にイレウス管の位置を確認する.閉塞部位でバルーンの先進が停止したら造影検査を行い,閉塞部を検索する.
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