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特集 イレウス診療のupdate
イレウスノート
文献概要
経口的減圧術では効果がないとされる左側大腸癌イレウスに対しては従来二期的手術が選択されることが多かった.しかし最近では内視鏡技術やIVR機器の進歩とともに経肛門的減圧手技が登場し,普及してきている.本稿では経肛門的なアプローチである金属ステント挿入術(SECC)と経肛門的減圧チューブ挿入術の手技の実際と成績を紹介した.どちらも良好な挿入成功率(60〜100%)と良好な解除率(80〜100%)を可能にしており,今後患者のQOLの向上のためにより一層の普及が望まれる.
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