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文献詳細

雑誌文献

臨床外科55巻2号

2000年02月発行

特集 イレウス診療のupdate

イレウスノート

吸収性癒着防止シートの使用法

著者: 藤井正一1 小金井一隆1 福島恒男1

所属機関: 1横浜市立市民病院外科

ページ範囲:P.213 - P.217

文献概要

 炎症性腸疾患および癒着性イレウスに対する術後の腹壁への癒着防止のために合成吸収性材(セプラフィルム®)の使用法を紹介した.同材はヒアルロン酸ナトリウムとカルボキシメチルセルロースから合成された薄いフィルム状で,術後約7日間適応部位に貯留して腹腔内臓器の腹壁への癒着を防止し,28日以内に吸収,対外へ排出される.使用上のポイントは,強い組織付着力を有し,非常に薄く,破れやすいことから,1)術野の余分な水分を取り除き,手袋,器具をできるだけ乾燥した状態で使用すること,2)閉腹直前に使用すること,3)フィルムの角をホルダーごと切り,挿入時には助手に確実に腹壁を挙上させ,予定外の部位に付着させないことなどが挙げられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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