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文献詳細

雑誌文献

臨床外科55巻2号

2000年02月発行

特集 イレウス診療のupdate

イレウスノート

T式シートを用いた癒着性イレウス根治術

著者: 田中豊治1 吉野肇一1 白京訓1

所属機関: 1東京歯科大学市川総合病院外科

ページ範囲:P.219 - P.223

文献概要

はじめに
 癒着性イレウスに対しては古くから種々の手術術式が考案,工夫,施行されてきたが,術後発現する重篤な合併症やイレウス再発などにより今日まで広く繁用されてきた術式は少ない1〜3)
 筆者らは手術操作によって損傷または欠損した壁側または臓側腹膜の創傷部が治癒する問,癒着,剥離した全小腸をシリコンラバー性薄膜シート(以下,T式シート)で物理的に被覆,隔離し,腹腔内損傷,欠損部の創傷治癒を待って,T式シートを腹腔内から抜去して腸管の再癒着を防止する術式を考案した.基礎的検討の後,実地臨床に応用し,良好な成績を収めているので,本稿では癒着イレウス根治術における本法の有用性とその手技について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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