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文献詳細

雑誌文献

臨床外科55巻2号

2000年02月発行

文献概要

特集 イレウス診療のupdate イレウスノート

術中腸管viabilityの判断

著者: 高松督1 五関謹秀1 岩井武尚1

所属機関: 1東京医科歯科大学医学部第1外科

ページ範囲:P.225 - P.226

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 絞扼性イレウスの手術では絞扼解除後にviabilityがない腸管は切除が必要となるため,術中の判断が重要になる.臨床的には腸管の色調,腸間膜の拍動の触知,腸管蠕動の回復によりviabilityを判断している.これらの基準は主観的で,時として不正確であるため,fluorescein螢光法,Doppler法などのいくつかの補助的な評価方法が考案されてきた.これらの方法は臨床的な方法に比べてより正確に腸管のviabilityを評価しうるものの,まだそのaccuracyは満足できるものではなく,コストの問題や特殊な器械が必要であるなど実用的でない部分がかなりあるのが現状である.今後,これらの問題が解決された評価方法が開発されることが望まれる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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