文献詳細
臨床研究
幽門輪温存膵頭十二指腸切除術後の胃内容停滞に対する再建術式の工夫
著者: 松本伸二1 石光寿幸1 庄野正規1 宮崎亮2 眞栄城兼清2 池田靖洋2
所属機関: 1国立小倉病院消化器病センター外科 2福岡大学医学部第1外科
ページ範囲:P.253 - P.256
文献概要
全胃幽門輪温存膵頭十二指腸切除術(以下,PpPD)は膵頭十二指腸切除術に比較して術後晩期のquality of lifeが良好なことから1,2),膵頭部領域疾患の標準術式になりつつある.しかし,術後早期に好発する胃内容停滞は経口摂取の遅れ,電解質異常,入院期間の延長をもたらす厄介な問題点の1つである3〜5).
今回,術後早期における胃内容排出の促進を目的として従来の再建術式に新たな工夫を行い,術後管理に有用だったので報告する.
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