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文献詳細

雑誌文献

臨床外科55巻3号

2000年03月発行

特集 Sentinel Node Navigation Surgery

欧米におけるSentinel Node Navigation Surgeryの現況

著者: 三輪晃一1 津川浩一郎1

所属機関: 1金沢大学医学部第2外科

ページ範囲:P.287 - P.294

文献概要

 SLN(sentinel lymph node)の同定,そして生検による組織学的検索は,領域リンパ節への転移の有無を正確に予測する診断法として,現在,注目を集めている.この研究で先端を行く欧米では,陰茎癌にはじまり陰唇癌,悪性黒色腫,そして乳癌においてその有用性が証明され,潜在性リンパ節転移の効率の良い診断,リンパ節郭清程度の指標,術後補助療法の適応決定などで臨床への応用が進行している.乳癌では腋窩リンパ節郭清の省略化の比較臨床試験が展開中である.また,悪性黒色腫では,SLNの転移状況に応じて,その領域のリンパ節郭清を施行することの妥当性が検討されている.さらに,大腸癌ではSLN同定の研究が模索され,内臓癌でも急速にSLN概念が普及し,研究が躍進することが予想される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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