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文献詳細

雑誌文献

臨床外科55巻3号

2000年03月発行

文献概要

特集 Sentinel Node Navigation Surgery

癌のリンパ節微小転移からみたSentinel Node Navigation Surgery

著者: 夏越祥次1 愛甲孝1 東泰志1 崎田浩徳1 松本正隆1 中条哲浩1 中島三郎1 貴島文雄1

所属機関: 1鹿児島大学医学部第1外科

ページ範囲:P.317 - P.321

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 Sentinel node navigation surgeryはリンパ流を基盤とした理論的リンパ節郭清になりうる可能性がある.そのためにはリンパ節のみならず,原発巣からリンパ管への侵入,壁内リンパ管,結合組織内の壁外リンパ管を経てリンパ節微小転移巣の形成というsentinel nodeに至る経路についても考慮する必要がある.リンパ節微小転移の存在は様々な方法により明らかになってきている.臨床的意義に関しては予後と相関する報告が多いがさらに追求する必要がある,また,sentinel nodeを同定する場合には,手技上の問題の克服と,微小転移を念頭に置いた臨床応用可能な術中診断法の確立が望まれる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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