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文献詳細

雑誌文献

臨床外科55巻3号

2000年03月発行

文献概要

特集 Sentinel Node Navigation Surgery

本邦における皮膚原発悪性黒色腫に対するSentinel Node Navigation Surgeryの現況

著者: 山崎直也1

所属機関: 1国立がんセンター中央病院皮膚科

ページ範囲:P.323 - P.328

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 1992年,Morton,Cochranらは皮膚悪性黒色腫の治療にintraoperative lymphatic mappingとsentinel node biopsyという概念を導入し,その有用性について報告した.この方法の確立によって,所属リンパ節郭清の適応がより厳密に規定される可能性があり注目されている.本邦においては,1997年頃より,主に下肢原発の肢端黒子型黒色腫に対して,vital dyeを用いた色素法によるintraoperative lymphatic mappingとsentinel node biopsyが始まり,ようやく国内の数施設でその手技が確立されつつあるというのが現状である.今後は,下肢だけでなく全身の原発巣に対して,核医学的な手法を併用した幅広い応用が必要となると考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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