文献詳細
臨床報告・1
文献概要
はじめに
近年,交通事故,労働災害,スポーツ外傷の増加とともに四肢外傷に伴う血管損傷も増加してきている1).これら血管損傷はその受傷機転にもよるが,急性期,慢性期においてさまざまな病態を呈することとなる.いずれにしても,適切な治療が施行されなければ,大量出血,血栓塞栓症,損傷部末梢の虚血症状などの重篤な合併症を引き起こす可能性がある.今回われわれは,鎌による左下腿の切創処置後に仮性動脈瘤を形成した後脛骨動静脈瘻の1例を経験したので報告する.
近年,交通事故,労働災害,スポーツ外傷の増加とともに四肢外傷に伴う血管損傷も増加してきている1).これら血管損傷はその受傷機転にもよるが,急性期,慢性期においてさまざまな病態を呈することとなる.いずれにしても,適切な治療が施行されなければ,大量出血,血栓塞栓症,損傷部末梢の虚血症状などの重篤な合併症を引き起こす可能性がある.今回われわれは,鎌による左下腿の切創処置後に仮性動脈瘤を形成した後脛骨動静脈瘻の1例を経験したので報告する.
掲載誌情報