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文献詳細

雑誌文献

臨床外科55巻4号

2000年04月発行

文献概要

特集 各種ステント治療のノウハウ

気管・気管支狭窄に対するステント利用

著者: 白石武史1 川原克信1 白日高歩1

所属機関: 1福岡大学医学部第2外科

ページ範囲:P.409 - P.414

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 気道ステントは切除不能悪性疾患による気道閉塞を対象とすることがほとんどであり,終末期医療において,呼吸困難・窒息死という最も受け入れがたい苦痛を除去する治療手段である.したがって,これが効を奏した場合の患者のQOL向上にはめざましいものがある.最も重視される機能はその拡張強度,位置安定性,耐久性,組織親和性であり,これに加え挿入後の喀痰付着防止機能など,メンテナンスの容易さも重要である.現在利用可能なステントは材質により大別すると金属ステント,シリコンステントの2種,また形状では円筒型,Y型,彎曲型などその選択の幅は多岐にわたっている.使用可能なステントの種類・機能を十分に理解し,その挿入操作に習熟し,病態に対し最適なステントを選択し,最も侵襲の少ない方法で挿入する姿勢が必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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