icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科55巻4号

2000年04月発行

臨床報告・1

待機的に大腿法で修復した閉鎖孔ヘルニアの1例

著者: 山根正修1 向田尊洋2 清水信義1

所属機関: 1岡山大学医学部第2外科 2平病院外科

ページ範囲:P.505 - P.508

文献概要

はじめに
 閉鎖孔ヘルニア(以下,本症)はやせた高齢女性に好発する比較的稀な疾患であり,イレウス症状として発症し,開腹手術が施行されるのが通常の経過である.以前は術前診断が困難とされていたが,近年computed tomography(以下,CT)や超音波検査により術前に診断した報告例を散見するようになった6,8〜10).しかし,開腹せず待機的に鼠径法や大腿法による修復が施行された例は検索しうる限り,本邦では5例の報告例を認めるのみであり,腹部症状を認めない早期に診断される例はきわめて稀である.今回筆者らは大腿部痛を主訴としていたが,臨床経過,超音波検査により本症と診断し,大腿法により修復しえた稀な症例を経験したので若干の文献的検討を加え報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら