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文献詳細

雑誌文献

臨床外科55巻5号

2000年05月発行

特集 輸液:その組成・アクセス・管理

開始輸液・維持輸液レジメン:基本的考え方と実際

著者: 碓井貞仁1

所属機関: 1東邦大学医学部外科学第3講座

ページ範囲:P.561 - P.565

文献概要

 開始輸液は,病態不明であるが脱水があり輸液を必要とするときに行われる.一般にとりあえず細胞外液あるいは1/3ないし2/3等張液を投与しておき,その間に電解質をチェックしその補正を行う.投与量=維持量+欠乏量×安全係数となる.維持輸液は体液の恒常性を維持するための輸液で,維持量に加えて体内から失われる水分を補給する.投与量は尿量+不感蒸泄+糞便水分量一代謝水となり,1日必要量は水分2,000〜2,500ml,不感蒸泄9,000ml,代謝水200〜300mlと考える.輸液施行にあたっては注射針挿入部局所の発赤,腫脹の他,注入速度,注入量,血液生化学検査の異常の有無など注意深く観察し,異常の早期発見と適切な処置を行うことが大切である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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