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文献詳細

雑誌文献

臨床外科55巻5号

2000年05月発行

文献概要

特集 輸液:その組成・アクセス・管理

病態に応じた輸液—(1)脱水(電解質異常の少ない)の場合

著者: 高木一也1 山森秀夫1 中島伸之1 田代亜彦2

所属機関: 1千葉大学医学部第1外科 2上都賀総合病院外科

ページ範囲:P.573 - P.575

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はじめに
 脱水とは体液が正常量より減少した状態をいうが,実際には水分の喪失に加え,種々の電解質の喪失も伴うのが普通である.健常時,1日の水分摂取量と排泄量はほぼバランスがとれており,体内水分量は体重の約60%と一定に保持されている,そのうち1/3は細胞外液として存在し,その2/3は組織間液,1/3が血管内液といわれている1).この分布は当然ながら年齢,性別,体格により異なっており,たとえば小児では体内水分量は65%と成人より多く,また脂肪組織は水分を含まないため,やせ型の人は肥満型の人より水分の割合が大きく,また加齢とともに体重あたりの体内水分量は減少する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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