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文献詳細

雑誌文献

臨床外科55巻5号

2000年05月発行

特集 輸液:その組成・アクセス・管理

基礎疾患に応じた輸液—(1)心不全

著者: 高橋通規1 山田康雄1 柿崎健二1 菊地秀1

所属機関: 1国立仙台病院外科

ページ範囲:P.595 - P.598

文献概要

はじめに
 心不全とは,様々な原因による心臓のポンプ機能の低下である1).そのため肺や全身にうっ血を来す病態をうっ血性心不全という.当科における周術期でのうっ血性心不全合併の割合は過去5年で0.8%であったが,術死となった症例はなかった.現在では多くの効果的な心不全治療薬も開発され,心不全は恐れるに足らない合併症の様相を呈しているが,外科医であれば1度はこの合併症により治療に難渋した経験を有しているのではないだろうか,心不全に対する不適切な対応は,術前の主治医の認識不足による場合が多い.ここでは,周術期管理の面から,うっ血性心不全を中心とした心不全の輸液の要点を述べる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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