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文献詳細

雑誌文献

臨床外科55巻5号

2000年05月発行

特集 輸液:その組成・アクセス・管理

留意すべき合併症—(1)留意すべき輸液ルート関連の合併症

著者: 熊谷洋一1 河野辰幸1 岩井武尚1

所属機関: 1東京医科歯科大学医学部第1外科

ページ範囲:P.613 - P.615

文献概要

はじめに
 静脈輸液をする場合,その投与方法は末梢静脈にサーフロー針などを留置する場合と,中心静脈にカテーテルを挿入する場合とに大別される.前者の場合は投与する輸液の浸透圧により静脈炎を生じることがあるが,この場合は留置針を抜去することで自然に軽快し,臨床上問題になることはほとんどない.しかし,ある腫の抗癌剤などを末梢より静脈注射する場合,血管外に抗癌剤が漏出すると同部の皮膚に難治性の潰瘍を形成する場合があり注意を要する.本稿では,輸液ルート関連のトラブルが時に重篤な合併症となる中心静脈へのカテーテル挿入と留置に関して,予防法,対策について述べる(表1).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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