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私の工夫—手術・処置・手順
外科手術リスク評価法E-PASS scoring systemの有用性
著者: 芳賀克夫1 池井聰1
所属機関: 1国立熊本病院外科
ページ範囲:P.629 - P.631
文献購入ページに移動1.はじめに
外科手術後に発生する合併症は,患者に苦痛を与えるだけでなく,在院期間を延長させ,入院治療費を増大させる.欧米では,ある基準のもとに術後合併症の発生率や死亡率を病院ごとに公表し,治療水準を比較する試みがなされている.今後日本でも極力術後合併症を減らし,医療費を抑制していくことが,病院ごとに求められてくるであろう.
術後合併症を減らすには,外科医の技術を向上させることが基本であるが,個々の患者の予備能に応じた無理のない術式を選択することも重要な因子である.われわれはこの目的を達するために,手術リスク評価法E-PASS scoring systemを開発した1).本稿ではその使用法を紹介する.
外科手術後に発生する合併症は,患者に苦痛を与えるだけでなく,在院期間を延長させ,入院治療費を増大させる.欧米では,ある基準のもとに術後合併症の発生率や死亡率を病院ごとに公表し,治療水準を比較する試みがなされている.今後日本でも極力術後合併症を減らし,医療費を抑制していくことが,病院ごとに求められてくるであろう.
術後合併症を減らすには,外科医の技術を向上させることが基本であるが,個々の患者の予備能に応じた無理のない術式を選択することも重要な因子である.われわれはこの目的を達するために,手術リスク評価法E-PASS scoring systemを開発した1).本稿ではその使用法を紹介する.
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