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早期直腸癌に対する自律神経全温存腹腔鏡補動下前方切除術
著者: 小嶋一幸1 市川度1 榎本雅之1 仁瓶善郎1 杉原健一1
所属機関: 1東京医科歯科大学医学部第2外科
ページ範囲:P.661 - P.665
文献購入ページに移動結腸・直腸癌に対する腹腔鏡手術は欧米ではrandomized studyが行われており,もはや標準手術の1つとなった感がある.本邦でも多数の施設で,良性疾患,早期癌を中心に急速に普及している.しかしながら,その手術手技は施設間で異なる部分も多く,標準手術手技の確立が求められている.われわれの施設では,腹腔鏡の手術であっても,開腹術と同様の剥離層,手順,および同等の郭清を行うことを前提に腹腔鏡手術の適応を決定してきた.したがって早期直腸癌においては,腹腔鏡下に自律神経を確実に全温存する手術を行っている.
本稿では,早期直腸癌に対する自律神経全温存腹腔鏡補助下直腸前方切除術の手術手技,腹腔鏡下の自律神経系の見え方を中心に紹介する.
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