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文献詳細

雑誌文献

臨床外科55巻6号

2000年06月発行

文献概要

特集 胃全摘後の消化管再建—術式のベストチョイス

胃全摘後Roux-en Y再建法

著者: 太田惠一朗1 松平秀樹1 大山繁和1 高橋孝1 武藤徹一郎1 中島聰總1

所属機関: 1癌研究会附属病院消化器外科

ページ範囲:P.677 - P.684

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 1897年のSchlatterによる胃全摘の成功以来,胃全摘後の再建方法はありとあらゆる方法が考案され,施行されてきた.しかし,「こうでなければならない」という再建法は存在せず,標準化はなされていないのが現状である.胃全摘後であっても長期生存する症例は存在し,術後長期間経過すれば胃全摘後の障害が生じてくる.なるべくQOLの損なわれない再建術式が望ましく,可能な限り食事は生理的ルートに近いほうが理想的である.筆者らは胃全摘後は空腸間置移植,doubletract,Roux-en Yの3再建術式を基本としており,根治度に応じて高いほうからこの順で採用している.また,高齢者や長期生存の望めない症例にはRoux-en Y法を適用する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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