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特集 胃全摘後の消化管再建—術式のベストチョイス
胃全摘後の小腸間置法による再建
著者: 山口浩和1 上西紀夫1
所属機関: 1東京大学臨床系大学院臓器病態外科学消化管外科
ページ範囲:P.685 - P.690
文献購入ページに移動 胃全摘後の再建法は実に様々なものがある.いかに失われた胃の機能を補うか,消化吸収に有利な再建法とするか,胃切除後の障害を軽減するかといった点が問題となる.小腸間置法は食物が十二指腸を通過する生理的経路を保つため,postcibal asynchronismの問題を解決し,消化液と食物の混和が良く,消化,吸収に有利と考えられる.しかし適度な貯留能と排出遅延による滞留感,食道逆流は表裏一体のものであり,その調節が重要である.これらの点を解決するため犠牲腸管作製による挙上腸管の血流・神経温存,空腸嚢作製による代用胃としての貯留能の補填が工夫されている.
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