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文献詳細

雑誌文献

臨床外科55巻6号

2000年06月発行

特集 胃全摘後の消化管再建—術式のベストチョイス

Pseudo fornixを有する胃全摘後His角形成pouch間置術

著者: 池田正視1 上田哲郎2 山形邦嘉1 若林峰生1 岡田啓二1 馬越俊輔1 大橋佳弘1 高塚純1 柴忠明1 山口宗之2

所属機関: 1東邦大学医学部第2外科 2東邦大学医学部付属佐倉病院外科

ページ範囲:P.709 - P.717

文献概要

 近年,早期癌の増加に伴い胃切除後に長期生存する症例が増え,胃全摘後のRoux-en Y型再建法にもpancreaticocibal asynchronyなどいくつかの問題点が指摘されている.現在,それを解決すべく,生理的再建法であるpouch間置術が多くの施設で施行されているが,逆流感やもたれ感などの愁訴が出現し,必ずしも良好なQOLが得られない症例が少なくない.筆者らは生理的再建法である通常のpouch間置術にdouble stapling techniqueを導入し,隔壁のないpouchとすることでHis角,pseudo fornixを持ち,食道へのアルカリ逆流の少ないpouch間置術を可能とし,術後QOLを向上しえた.手術手技とその特徴と意義について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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