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文献詳細

雑誌文献

臨床外科55巻6号

2000年06月発行

文献概要

特集 胃全摘後の消化管再建—術式のベストチョイス

胃全摘後回結腸間置による再建術

著者: 柴田純祐1 藤野光廣1 川崎誠康1

所属機関: 1日野記念病院外科

ページ範囲:P.719 - P.726

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 胃全摘後Bauhin弁による逆流の防止と結腸のreservoir機能に期待して回結腸間置術を行っている.移植腸管は回結腸動脈を栄養血管とした回腸7cm,結腸15cmでこれを反時計方向に回転し,食道十二指腸(幽門)間に挙上する.術後愁訴を1年以上経過した時点でRoux-Y法と比較すると,逆流性食道炎は0%と19%でBauhin弁により完全に防止された.ダンピング症候群は21.7%と23.8%と同程度であったが重症例はなかった.本術式の特徴は,①小さな短い腸管で逆流が防止される,②血管系が太くてしっかりしている,③腸管の屈折や捻転が少ない,④結腸による貯留能にも期待できる術式である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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