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文献詳細

雑誌文献

臨床外科55巻6号

2000年06月発行

特集 胃全摘後の消化管再建—術式のベストチョイス

幽門温存・迷走神経再建近位側胃亜全摘術

著者: 小棚木均1 伊藤正直1 小山研二1 小玉雅志2

所属機関: 1秋田大学医学部第1外科 2湖東総合病院外科

ページ範囲:P.727 - P.733

文献概要

 幽門温存近位側胃亜全摘術は,1)生理的経路での食物通過をはかり,2)十分な食物貯留空間を得,3)食物貯留能を保ち,4)食物の急速な十二指腸への排出を防止し,5)十二指腸液の代用胃への逆流を防止することを目的としている.通常の胃全摘とは,1)幽門輪から1.5cmの幽門を残す,2)迷走神経を切除後に吻合再建する,⑤リンパ節を郭清しないなどが異なる.本手術施行後には,胃全摘術後障害の多くが予防・軽減されることから,幽門および⑤リンパ節に癌が想定されない胃上部の癌に対して推奨されるべき術式である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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