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文献詳細

雑誌文献

臨床外科55巻7号

2000年07月発行

特集 抗菌薬ベストチョイス—その理論と実際

術後感染治療薬の選択理論と実際

肝胆膵手術

著者: 河原直親1 跡見裕1

所属機関: 1杏林大学医学部第1外科

ページ範囲:P.859 - P.863

文献概要

 肝胆膵手術の術後感染症は,創部以外の手術部位における感染症が他の手術に比較して多く,重症化すると肺炎や菌血症を合併することが少なくない.術後感染症を早期に診断し,適切な抗菌薬を使用することが重要である.肝胆膵手術の術後感染症で高頻度にみられるものは創部感染と腹腔内腫瘍,胆道感染である.これらに対する抗菌薬の選択は,起炎菌に感受性が高いこと,胆汁移行が優れていること,肝・腎毒性が少ないこと,β-lactamaseに安定していることを留意して行う.起炎菌として頻度の高い細菌を知り,その感受性が高く,胆汁移行の優れた抗菌剤を早期より使用することが重要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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