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文献詳細

雑誌文献

臨床外科55巻7号

2000年07月発行

文献概要

目で見る外科標準術式・7

腹腔枝温存胃切除

著者: 三輪晃一1

所属機関: 1金沢大学医学部第2外科

ページ範囲:P.881 - P.887

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はじめに
 胃癌手術後の困難症には,胃切除によるもののほかにリンパ節郭清に伴う自律神経系,とくに迷走神経の損傷によって生じるものがある.迷走神経切離による障害は消化性潰瘍の迷切術の経験で明らかにされており1,2),胃癌手術でも根治性が満たされる場合は自律神経系が温存されるべきである.
 迷走神経の肝枝,腹腔枝温存の利点は胃切除後胆石の予防,下痢の予防,術後の順調な体重回復,インスリン分泌障害の予防である.そのほか血糖などのcircadian rhythm,胃,十二指腸,胆道,膵臓などの臓器相関にも関与すると考えられる3)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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