文献詳細
臨床報告・1
門脈肝静脈短絡症を伴った肝内門脈瘤の1手術例
著者: 石川忠則1 堀見忠司1 岡林孝弘1 森直樹1 長田裕典1 西岡豊1
所属機関: 1高知県立中央病院外科
ページ範囲:P.905 - P.908
文献概要
門脈大循環系短絡の形態は,肝外性門脈副血行路がほとんどであり1),肝内門脈瘤を介する門脈肝静脈短絡症の報告はまれである.一般に本症は,門脈肝静脈の短絡による高アンモニア血症で肝性脳症を呈するが,このたび著明な全身浮腫と貧血,そして異常行動,異常発言などの神経症状を呈した本症に遭遇し,これに対して肝切除術を行った症例を経験したので,文献的考察を加えて報告する.
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