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文献詳細

雑誌文献

臨床外科55巻8号

2000年08月発行

特集 肛門疾患診療の実際とコツ

内痔核の外科的治療—閉鎖・半閉鎖術式

著者: 松田保秀1 川上和彦1 木村浩三1 友近浩1 大森斉1 平野敬太郎1 金子寛1 浅野道雄1

所属機関: 1特定医療法人社団松愛会松田病院

ページ範囲:P.967 - P.974

文献概要

 結紮切除創の閉鎖法は1959年Fergusonらによって発表され,主に米国では一般的である.
 本邦では1979年高野らによって初めてFerguson法が行われたが,まだまだ一般的ではない.筆者らは1996年から完全閉鎖法を標準術式としている.その手術のコンセプトはMilligan, Morgan法を原法にしてParksのsubmucosal hemorrhoidectomyの概念を導入した形成外科的手術である.
 閉鎖術式には半閉鎖法と完全閉鎖法とがあるが,いずれも術後の合併症として縫合部の皮垂が目立つ.しかし,後出血の防止効果があり,創治癒も速く,day surgeryにも適応できるのでメリットは大きい.本邦でも結紮切除術は閉鎖法を標準とすべきである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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