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文献詳細

雑誌文献

臨床外科55巻8号

2000年08月発行

特集 肛門疾患診療の実際とコツ

内痔核の外科的治療—サーキュラーステープラーを用いた環状粘膜切除術

著者: 福田康彦1

所属機関: 1県立広島病院一般外科

ページ範囲:P.977 - P.984

文献概要

 支持粘膜の減弱による直腸粘膜のたるみが痔核の主な成因であるとすれば,痔核より上方の粘膜を環状に切除して粘膜を切り上げれば,痔核の原因治療が可能なはずである.その理論に基づいてイタリアのLongoは,サーキュラーステープラーを用いて痔核,粘膜脱患者の直腸膨大部粘膜の環状切除を行い,優れた治療成績を報告した.
 筆者も昨年からサーキュラーステープラーを用いた環状粘膜切除術を59例の内痔核患者に施行し,大半の症例で従来法の疼痛と長期入院という最大の障壁を取り除くことができた.しかし,比較的簡単な手技だけにむしろ微妙なコツが必要であり,脱肛が改善しなかった症例の解析からその手技的問題点について考察を加えたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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