文献詳細
臨床報告・1
高吸収性ポリマーを用いた動脈塞栓術が有効であった内腸骨動静脈奇形の1例
著者: 岸渕正典1 堀信一3 三谷尚2 島本茂利2 油谷健司2 原田貢士2
所属機関: 1市立貝塚病院外科 2市立貝塚病院放射線科 3りんくう総合医療センター市立泉佐野病院放射線科
ページ範囲:P.1059 - P.1062
文献概要
動静脈奇形(arteriovenous malformations,以下,AVM)は血管奇形の一種で,一般に先天性の発育異常と考えられ,全身のあらゆる部分に発生するが,とくに脳・四肢に好発し,骨盤内のものは比較的稀である.
今回,筆者らは内腸骨AVMに高吸収ポリマー(super absorbent polymer microsphere1),以下,SAP-M)を用いた動脈塞栓術(以下,TAE)が有効であった1例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する.
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