文献詳細
特集 外科医に求められる緩和医療プラクティス
緩和医療の実際 身体的ケア 疼痛対策
文献概要
わが国における癌性疼痛対策は,WHO鎮痛ラダーの普及によって進歩したが,いまだに癌性疼痛=モルヒネとの短絡思考が根強く存在する.現在の米国では,単にモルヒネを投与するだけでなく,さまざまなオピオイドや投与システムが臨床的に試みられており,より副作用が少なく,有効性の高い方法が模索され続けている.このうち,わが国では臨床的に未経験のフェンタニルTTSやオキシコドン,埋め込み型薬物くも膜下投与システムについて紹介する.
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