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文献詳細

雑誌文献

臨床外科55巻9号

2000年09月発行

特集 外科医に求められる緩和医療プラクティス

緩和医療の実際 身体的ケア

セデーションの概念と実際

著者: 高宮有介1

所属機関: 1昭和大学病院麻酔科緩和ケアチーム

ページ範囲:P.1129 - P.1133

文献概要

 緩和ケアの最新の知識を駆使しても緩和不可能な苦痛に対しては,セデーションが必要となる.ただし,セデーション適応の検討項目として,他に対応法がないか,死期が迫っている状態か,患者・家族へのインフォームドコンセントはどうか,チーム内の合意はどうかを吟味することは重要である.また,薬剤としてはミダゾラムやフェノバルビタールが使用されている.問題点として,精神的・社会的・スピリチュアルな苦痛へのセデーションの是非,セデーション後の輸液やステロイドの継続投与をどうするかが挙げられる.信頼関係を築くなかで患者・家族の意思を尊重して決定していくことが望ましい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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