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文献詳細

雑誌文献

臨床外科55巻9号

2000年09月発行

Current Topics

医療機能評価の現状

著者: 星和夫1

所属機関: 1青梅市立総合病院

ページ範囲:P.1153 - P.1159

文献概要

日本の病院医療の質
 1人の患者の疾病を診断・治療する知識や技術を意味する「医学」に関しては,わが国は欧米に比べて決して劣るものではないと考えられるが,患者を中心として実際の受診から入院,診断,治療,退院後のケアまでを通じた一連の過程を意味する広い意味の「医療」に関しては,残念ながら先進国に比べてアメニティなどの点でかなり劣るとされている.
 厚生省は戦後,戦火により壊滅した医療施設の復旧のため,「だれでも,どこでも,いつでも」を旗印に,国民皆保険の施行とともにひたすら医療施設や医療職種の増加に努めてきた.その結果,今やわが国の医療はaccessibility(かかりやすさ)の点では世界一と自負するようになったが,反面,医療施設のアメニティは劣悪,病床は過剰,医療費は高齢者の増加とともに高騰し,保険財政は破綻の危機に瀕している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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