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文献詳細

雑誌文献

臨床外科55巻9号

2000年09月発行

臨床研究

75歳以上高齢者直腸脱における肛門管粘膜感覚閾値の検討

著者: 富田凉一12 池田太郎1 五十嵐誠悟1 萩原紀嗣1 藤崎滋1 福澤正洋1

所属機関: 1日本大学医学部第1外科 2日本歯科大学外科

ページ範囲:P.1189 - P.1192

文献概要

緒言
 直腸脱は,直腸壁全層が脱出する完全型,粘膜・粘膜下層が脱出する不完全型,直腸重積の先端が肛門外にでていない不顕性型の3つに分類される1)が,いわゆる直腸脱とは完全直腸脱を指している2),直腸脱は,高齢者女性に多く認められ,soilingやincontinenceを伴う症例が多い1〜3).そして,その病態生理については,主に直腸肛門内圧検査を中心に研究が行われてきたが4,5),いまだ詳細は不明である.
 ヒトの排便機構については,肛門括約筋能,直腸貯留能はもちろんのこと,直腸・肛門管粘膜感覚の重要性も指摘されている6).しかし,肛門管粘膜感覚から検討された報告は少ない.そこで,筆者らは75歳以上高齢者直腸脱症例について,soilingと肛門管粘膜感覚の関連を電流感覚閾値から検討した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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