文献詳細
手術手技
リアルタイム画像を用いた垂直アクセスによるMRガイド下肝腫瘍マイクロ波凝固壊死療法
著者: 来見良誠1 谷徹1 花澤一芳1 仲成幸1 小玉正智1 馬場忠雄2 村田喜代史3 野坂修一4 森川茂廣5 犬伏俊郎5
所属機関: 1滋賀医科大学第1外科 2滋賀医科大学第2内科 3滋賀医科大学放射線科 4滋賀医科大学麻酔科 5滋賀医科大学分子神経研究センター
ページ範囲:P.1199 - P.1202
文献概要
インターベンショナルMRI(interventional MRI:IV-MRI)はオープンMRI装置の利用法の一つである.IV-MRIに必要な機能は,①リアルタイムで高解像度画像が得られること,②患者に対しすべての方向からのアクセスが可能であること,③他の画像診断機器より優れた特徴的な画像が得られることが必要であり,装置の環境としては,①麻酔器の使用が可能であること,②手術室とほぼ同程度の清潔さを保ちうること,などが挙げられる.
これらの機能を満たしうる第1号機が1994年にハーバード大学Brigham and Women's Hospitalに導入されてからは,とくに脳神経外科分野で飛躍的な発展を遂げてきた.本邦ではすでに水平式のオープンMRI装置を導入している医療機関も散見されるが,患者に対するアクセスの制限が問題であり,侵襲的手技が十分普及するには至っていないのが現状である.
掲載誌情報