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特集 21世紀の外科—Tissue Engineering
再生医学への期待
著者: 大谷吉秀1 北島政樹1
所属機関: 1慶應義塾大学医学部外科
ページ範囲:P.13 - P.17
文献購入ページに移動 再生医学(tissue engineering)は,人類がこれまでの進化の過程で獲得した再生治癒能力を人為的な操作により最大限に引きだし,自己の機能の再生修復を計り,損傷により引き起こされた形態的,機能的欠損を代償することを目指したまったく新しい分野である.造血幹細胞に関する研究はすでに40年前から行われていたが,1998年,ヒトの胚性幹細胞(embryonic stem cell)が樹立されるに至り,いよいよこれまで治らないとされてきた数多くの疾患が治療できる可能性が出てきた.21世紀の医療の重要課題のひとつとして,人類の幸福に貢献できる大きな成果を生み出す可能性があり,今後の展開が期待される.
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