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文献詳細

雑誌文献

臨床外科56巻1号

2001年01月発行

文献概要

特集 21世紀の外科—Tissue Engineering

人工膵臓研究の最先端

著者: 櫻井智徳1 顧元駿1 井上一知1

所属機関: 1京都大学再生医科学研究所器官形成応用分野

ページ範囲:P.27 - P.33

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 膵・膵島移植は唯一糖尿病の根本治療となり得る治療法であるが,ドナー不足および免疫抑制の問題がある.膵島細胞と免疫隔離膜から構成されるバイオ人工膵は,これらの問題を一挙に解決し得る治療法として大きな期待が寄せられている.本稿ではバイオ人工膵に関する最近の進捗について紹介した.遺伝子工学やtissue engineeringの飛躍的な進歩により,バイオ人工膵を用いた普遍的な治療法の開発および臨床応用の実現も,そう遠い将来のことではないであろう.この新しい治療法の開発は,糖尿病患者のQOLの向上に大きく寄与するものと期待される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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