icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科56巻1号

2001年01月発行

文献概要

特集 21世紀の外科—Tissue Engineering

細胞シート工学による新しい組織・臓器構築

著者: 大和雅之1 岡野光夫1

所属機関: 1東京女子医科大学医用工学研究施設

ページ範囲:P.53 - P.60

文献購入ページに移動
 次世代型のより複雑で高度な機能を実現する肝臓や腎臓の再建を目指して,筆者らは「細胞シート工学」を提唱し,種々の細胞シート操作技術を開発している.鍵になるのは温度に応答して細胞の接着・脱着を制御できる温度応答性培養皿であり,これを用いると細胞分化機能を損なうタンパク質分解酵素の処理を行うことなく温度を下げるだけで培養細胞を回収できる.温度応答性培養皿を用いて作製した細胞シートの移植により毛細血管を誘導したり,パターン状に温度応答性ドメインを作ることでパターン共培養を実現できる.さらにこの細胞シートを積層して三次元組織構造を再構築する技術の開発に取り組んでいる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?