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特集 21世紀の外科—Tissue Engineering
培養皮膚バンクの現状と将来
著者: 畠賢一郎1
所属機関: 1名古屋大学医学部組織工学(J-TEC)寄付講座
ページ範囲:P.77 - P.83
文献購入ページに移動 Tissue engineeringの発展に伴い,新しい多くの人工組織および臓器が作られている.なかでも皮膚組織はすでに多くの臨床例を経験しており,その有用性は明らかとなっている.一方,これら組織の臨床応用に関しては末端の臨床医に供給するシステムがなく,普及には多くの障害が残されている.このような経緯において筆者らは愛知バイオスキンバンクとよばれる培養表皮提供のシステムを設立した.このシステムを通じて培養表皮を作製する設備を持たない施設においても,培養表皮移植を行うことができるのである.本稿では,tissue engineering治療の鍵となるこれら供給システムについて概略を解説し,その将来展望を示唆したい.
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