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文献詳細

雑誌文献

臨床外科56巻1号

2001年01月発行

文献概要

臨床報告・1

核出しえた巨大食道平滑筋腫の1例

著者: 和久田令子1 三木誓雄1 成田公昌1 福浦竜樹2 鈴木宏志2

所属機関: 1三重大学医学部第2外科 2三重県立総合医療センター外科

ページ範囲:P.129 - P.132

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はじめに
 食道平滑筋腫は比較的まれな疾患とされるが,診断技術の進歩とともに報告例も増加している.田久保ら1)は連続剖検267例,手術切除例61例の食道および食道・胃接合部を病理組織学的に検討した結果,22例(6.7%)に平滑筋腫の存在を確認し,食道平滑筋腫の頻度は一般に臨床でいわれているよりも高いと報告した.しかし,長径10cmを超える巨大食道平滑筋腫の報告は少なく,筆者らが検索し得た限りでは52例にすぎなかった.
 治療としては核出術が第1選択となるが,巨大平滑筋腫では食道切除が行われることも多い2).筆者らは巨大食道平滑筋腫の1例に核出術を試み,広範な筋層欠損を生じたが,良好な術後経過を得た1例を経験したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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