icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科56巻10号

2001年10月発行

文献概要

特集 甲状腺外科—最新の臨床

内視鏡下甲状腺切除術

著者: 池田佳史1 高見博1 佐々木裕三1 高山純一1 栗原英子1 菅重尚1 新見正則1 小平進1

所属機関: 1帝京大学医学部外科

ページ範囲:P.1345 - P.1349

文献購入ページに移動
 頸部手術における手術創と皮弁の形成は触覚や整容性の問題だけでなく嚥下時の手術創のひきつれなども引き起こし,患者のQOLを著しく低下させている.近年,内視鏡外科領域の進歩により,頸部手術にも内視鏡が導人されてきた.内視鏡下手術では頸部より離れた部位からのアプローチが可能であり,頸部の創を避けられるという利点がある.鎖骨下3cmから行う前胸部法は手術創は開襟シャツで披覆される.腋窩法は手術創は腕により自然に隠れ,美容上の満足度は非常に高い.しかし,アプローチ部位が頸部から離れるほど操作腔が大きくなり,侵襲も大きくなる.それぞれの手術方法の利点,欠点を考慮した術式の選択が必要となってくる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?