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文献詳細

雑誌文献

臨床外科56巻10号

2001年10月発行

文献概要

特集 甲状腺外科—最新の臨床

甲状腺癌におけるsentinel nodeの検索

著者: 中野静雄1 東泰志1 喜島佑子1 大脇哲洋1 愛甲孝1

所属機関: 1鹿児島大学医学部第1外科

ページ範囲:P.1351 - P.1356

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 術前NO甲状腺乳頭癌症例25例を対象として,甲状腺癌に対するsentinel node(SN)conceptの妥当性について検討した.色素法では手術時に腫瘍近傍上下にLymphazurinR0.2 ml×2か所に注入し,染色されたリンパ節をSNとした.後期の11例ではRI法(99mTc-tin Colloid)を併用し,lymphoscintigraphy,ガンマプローブによるRIの取り込みによりSNを同定した.色素法ではSN同定率92%(23/25),正診率96%(22/23),感度91%(10/11)であった.RI法ではSN同定率100%(11/11),正診率91%(10/11),感度80%(4/5)であった.また,SN部位と微小転移部位の分布は類似しており,甲状腺癌においてもSN conceptが成立する可能性が示唆された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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