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手術手技
切除不能頸部,胸部上部食道癌に対する血管吻合を付加したバイパス術
著者: 川浦幸光1 木下敬弘1 龍沢泰彦1 竹原朗1 清水淳三1
所属機関: 1石川県済生会金沢病院外科
ページ範囲:P.1385 - P.1387
文献購入ページに移動切除不能の食道癌に対する治療法の1つとしてself expandable metallic stent(SEMS)を留置する方法が広く普及している1,2).しかし,下咽頭,頸部および胸部上部食道癌ではステントの上縁が口腔内に露出し,SEMSを用いることができない.バイパス術も選択肢の1つであり,胃あるいは大腸が頻用されている.最近では胃切除や大腸切除の既往歴を持っ症例が増加し,挙上に必要な長さが取れない症例をよく経験するようになった.バイパス術はリスクの悪い症例に行われるので,挙上腸管の血流を保持しなければならない.筆者らは切除不能頸部,胸部上部食道癌に対して血管吻合を付加したバイパス術を行っているので手術手技について報告する.
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