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文献詳細

雑誌文献

臨床外科56巻11号

2001年10月発行

文献概要

特集 画像で決める癌手術の切除範囲—典型症例総覧 Ⅰ.食道癌

頸部食道癌に対する喉頭温存と喉頭・気管合併食道切除術

著者: 塩崎均1 矢野雅彦2 田村茂行2 安田卓司2 藤原義之2

所属機関: 1近畿大学医学部第1外科 2大阪大学医学部病態制御外科

ページ範囲:P.13 - P.18

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はじめに
 従来,頸部食道癌に対する標準手術として咽頭喉頭食道摘出(咽喉食摘)手術が行われてきた1).しかしながら,術後に発声機能の喪失という大きなQOLの障害を余儀なくされる.喉頭を合併切除するための根拠は気管への腫瘍の浸潤と腫瘍の口側断端距離の安全性の確保,誤嚥の防止の3点がその主なものである.近年,喉頭摘出後の発声機能の再建手術が報告されているが,その効果ならびに持続性については問題点も多い.筆者らは化学放射線療法の効果を利用し,根治性を落とさず発声機能を温存する術式を試みている.本稿では,頸部食道癌における喉頭温存と喉頭・気管合併食道切除術の適応について画像を中心に述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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