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文献詳細

雑誌文献

臨床外科56巻11号

2001年10月発行

文献概要

特集 画像で決める癌手術の切除範囲—典型症例総覧 Ⅰ.食道癌

食道癌に対する右開胸食道切除+3領域リンパ節郭清術

著者: 梶山美明1 鶴丸昌彦1 服部公昭1 富田夏実1 鳴海賢二1 岩沼佳見1

所属機関: 1順天堂大学医学部第1外科

ページ範囲:P.26 - P.30

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はじめに
 画像診断の結果によって癌の手術術式を選択する場合,細心の注意を払っておかなければならないことはその画像診断の精度,信頼性(施行・判定する医師の能力も含めて)である.画像診断を手術術式の選択,変更の根拠にする場合には,常に「画像診断の不正確性」を完全には排除できないことを忘れてはならない.
 現実の食道癌の臨床で術前検査として重要な画像診断は「癌の深達度診断」と「転移リンパ節診断」である.この2つの画像診断の結果によって胸部食道癌の標準手術である「右開胸食道切除+3領域リンパ節郭清手術」を行うのか,郭清範囲を縮小したり,内視鏡的粘膜切除などの「縮小治療」を行うのか,あるいはdown-stagingを企図して「術前治療」として化学療法や化学放射線療法を行うかが決定される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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