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文献詳細

雑誌文献

臨床外科56巻11号

2001年10月発行

文献概要

特集 画像で決める癌手術の切除範囲—典型症例総覧 Ⅰ.食道癌

進行食道癌に対するネオアジュバント療法と食道切除術

著者: 井手博子1 太田正穂1

所属機関: 1東京女子医科大学消化器外科

ページ範囲:P.43 - P.49

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はじめに
 進行食道癌では広範なリンパ節転移を伴う病変や隣接臓器に浸潤するT4癌が少なからず経験される.しかもこれらに対する治療は外科的切除のみで十分な予後を期待することは困難である,今日ではneoadjuvant therapyとして手術療法前に化学療法,放射線療法,化学放射線療法を併用した集学的治療が多くの施設で積極的に行われており,奏効例では根治切除が困難な高度進行食道癌が切除可能となり,長期生存する症例も経験するようになった.
 本稿では,neoadjuvant therapyが奏効し,根治切除が可能となり,長期生存が得られた自験例を供覧し,neoadjuvant therapyの適応,現状について概説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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