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文献詳細

雑誌文献

臨床外科56巻11号

2001年10月発行

文献概要

特集 画像で決める癌手術の切除範囲—典型症例総覧 Ⅲ.十二指腸乳頭部癌・小腸悪性腫瘍

十二指腸乳頭部癌に対する膵頭十二指腸切除術

著者: 上野富雄1 岡正朗1

所属機関: 1山口大学医学部先端分子応用医科学講座消化器・腫瘍外科

ページ範囲:P.104 - P.108

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はじめに
 十二指腸乳頭部癌と術前に確診しえた症例は,現在では“幽門輪温存膵頭十二指腸切除術”が標準術式としてほとんどの施設で適応とされている.乳頭部癌に対して胃切除を伴う従来の膵頭十二指腸切除術(以下,Whipple手術)が施行されるような症例は,同時性重複胃癌の患者を除くと,癌の局所進展やリンパ節転移のために十二指腸球部が温存できずに胃の合併切除をせざるをえなくなった場合や,乳頭部癌が強く疑われるものの,なおかつ膵頭部膵管癌との鑑別が困難な場合などであろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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