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特集 画像で決める癌手術の切除範囲—典型症例総覧 Ⅲ.十二指腸乳頭部癌・小腸悪性腫瘍
小腸悪性腫瘍に対する回盲部切除,小腸区域切除術
著者: 橋口陽二郎1 望月英隆1
所属機関: 1防衛医科大学校第1外科
ページ範囲:P.115 - P.120
文献購入ページに移動小腸悪性腫瘍は比較的稀であり,全消化管悪性腫瘍の0.3〜4.9%を占めるとされている1,2).本邦では悪性リンパ腫,癌,平滑筋肉腫,カルチノイドの順に頻度が高く,比較的男性に多い.部位的に診断が困難なため偶然発見されるか,症状が出現するような進行した病態で発見されることが多い.本稿では小腸腫瘍の中で最も頻度が高く,典型的と思われる回腸末端部付近に発生した悪性リンパ腫について,典型例と周辺臓器合併切除を伴う高度進行症例を呈示する.また,特殊例として消化管出血にて緊急手術を施行された小腸平滑筋肉腫の1例を示す.
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