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文献詳細

雑誌文献

臨床外科56巻11号

2001年10月発行

特集 画像で決める癌手術の切除範囲—典型症例総覧

Ⅶ.胆管癌・胆嚢癌

胆管癌に対する門脈合併切除術

著者: 近藤哲1 加藤紘之1 平野聡1 安保義恭1 田中栄一1 奥芝俊一1 川端真2

所属機関: 1北海道大学医学研究科腫瘍外科 2市立釧路総合病院外科

ページ範囲:P.246 - P.250

文献概要

はじめに
 胆管癌で門脈合併切除が必要になる場合は,ほとんどが肝門部胆管癌である,肝門部の胆管は門脈に隣接しており,癌浸潤が胆管の線維筋層を越えると容易に門脈壁に浸潤する.根治切除例の20〜30%に門脈合併切除が施行されている1)
 本稿では,広範囲に進展した進行肝門部胆管癌に対して術前に右3区域の門脈枝塞栓術2)を施行後,肝右3区域・尾状葉切除,胆管切除,門脈合併切除を施行し右外腸骨静脈グラフト間置により門脈再建を行った症例を呈示する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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